各勉強会のページ
例会・校正者勉強会・一日勉強会・校正メモの内容をまとめた会報版を掲載します。
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今月は、音訳校正員の齋藤弘子さんから「全視情協録音委員会研修会報告」と「レクディアの便利な機能など」についてお話しいただき、あわせて実習をしました。
<全視情協録音委員会研修会報告>
*全視情協とは全国視覚障害者情報提供施設協会のこと。サピエ図書館を運営
はじめに、録音図書を作るうえでのよくある課題について以下の項目をあげられました。
①発音が不明瞭 ②鼻濁音発音不明瞭 ➂無声化 ④アクセント ⑤文意に沿ったフレーズ ⑥スピードと間 ⑦長音の伸び ⑧連母音 ⑨音の高低 ⑩助詞が高くなる
いずれの項目も、それぞれに苦手としていることがあるのではないでしょうか。自分の苦手を意識付けし、より良い読みに近づけるようにして行きましょう。
次に、グループで処理技術の実習を行いました。写真の処理にAIを利用することも増えてきたこの頃。実際AIが写真を説明した文章をみて、人間ならどうするかを話し合いました。
AIは見たものすべてを説明しようとすることに加え、そこに書かれていない情報まで盛り込んだ説明になっています。それに対し各グループのみなさんの説明は、本文に書かれていることは省略し、余計な説明、不確かな表現を省き、客観的な文章になっていました。
AIは使い方次第。うまく活用できるAI以上の音訳者になりたいものです。
<レクディアの便利な機能など>
①読みはじめの1目盛り ②波形選択削除 ➂マーク機能 ④区切り設定 ⑤音量設定
⑥入れ子とは についてお話しいただきました。(以下抜粋)
フレーズ分割の際、カーソルを動かすのではなく、キーボードを使う方法を復習しました。
修正を繰り返す際、呼び出しでshift+Zを使われている方も多いと思いますが、ほかにもフレーズ分割shift+D、切り取りshift+X、はいY、いいえNなど、キーボード上でできる操作を覚えると便利です。
また、「波形選択削除」は追加された機能です。自分のPCのレクディアの画面上のフレーズ操作をクリックした際に出てくる項目の中に「波形選択削除」がなければ、バージョンUPの必要があります。バージョンUPは齋藤さんにご相談ください。最新はバージョン 1.0.14 です。レクディア画面上ヘルプからバージョン情報を確認してください。
なお、録音室のレクディアはすべてバージョンUPされています。
齋藤さんから「録音図書は、音訳者 校正者 突合せ者 デイジー編集者 デイジー編集校正者みんなの力で出来上がります。役割は違いますが仲間です」と締めくくっていただいた言葉をかみしめつつ、学習を終了しました。
齋藤さんありがとうございました。
校正者勉強会
<全体学習>
2月9日(火)の全体学習は「処理(注・字説)」でした。講師は高橋和子さんでした。資料に沿って例をあげながら解説をしていただきました。また、「荒れ野の40年」を使った練習問題にも取り組みました。
1月から持ち越した会話文の処理の仕方についても解説していただきました。
―各資料はホームページから見られます―
処理をする前に、先ず処理をする必要があるかどうかを考えること、(処理は)原文のままでは伝わらないときに行うものであることを確認しました。また、処理を行う場合は、適切な方法を選択すること、利用者さんに伝わるよう、意味の取り違えなどで誤解を招かないようにすることも確認しました。
詳しくは、当日配付された資料に記載されていますが、処理された内容を校正する場合に特に留意しなければならないことをお伝えします。
○「注(注釈)」
音訳者が「音訳者注」を挿入する場合は必ずセンターと相談する。
→校正者は、セの印がない「音訳者注」はセンターに確認する。
「注」がそれほど多くはないが、「注」の文章が長い場合(近い場所で読む場合)→文章末か文章の切れ目まで読んでから「注」「注の付けられた語句」「注の文章」「注終わり」と言ってから本文に戻る。 *資料(問題一)参照
「注」が本文中に沢山出てくる場合
などと目次の前に入れる場合がある。
但し、必ずセンターに確認すること。
〇字説 同音異義語の補足説明
原本の内容から説明不要な場合もある。
文章に合った説明や理解しやすい説明をしたい。
外国語やアルファベット表記 *資料(問題二)参照
○何人かの会話の場面で
「 」「 」「 」と続いている場合の読み方
*資料(会話文の練習問題①~⑩)参照
*次回の校正者勉強会は、3月9日(月)です。
全体学習は、「年度のまとめ」です。
校正メモ
―書名カードと本のルビが違っている場合―
この場合は書名カードのまま「ブイエス」と読みます。書名カードはサピエの書誌を基に作っています。書誌通りに読まないと、利用者さんが本を検索しても探せなくなります。
校正室より
<図・注・写真などについて>
音訳者・・読んだ場所にP○○図 P○○写真 と記入
校正者・・読んでいる場所のページ数・行数を書き、校正票にはP○○図 P○○写真と記入する。
<参考文献などについて>
コピー(拡大)したものにルビを振ってもらうと助かる。
今回は日曜日でしたので、平日の勉強会・例会等に参加できない方へお声がけしようと、街もりおかの読み手の方、1・2年目の方へご案内したところ19名のご参加がありました。ありがとうございました。
前半は、これまで何回もお伝えしたレクディア操作裏技、Shift+D(フレーズ分割)・Shift+X(フレーズ切り取り)・Shift+Zは(フレーズ呼び出し)を再びおさらいしました。後半は、「指示と支持」という同音異義語をどう読むかというちょっと難しい課題文を皆さんで読みあいました。それぞれが工夫してどのような補足説明をするか、どこで説明を入れるか、19名が一人として同じ読み方が無かったのは驚きでした。活発な意見交換もでき、おひとりおひとりの考えを尊重し「支持」していくことが大切だと感じました。(吉津雅子)
次回3月1日の担当は高橋和子さん。テーマは「処理のある文章を読む」です。