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例会・校正者勉強会・一日勉強会・校正メモの内容をまとめた会報版を掲載します。

例  会

6月23日、安田先生をお迎えし研修会を開催しました 
~当会員42名、センター1名、他団体29名(12団体)計72名が参加~


今月は、フリーアナウンサー・音声訳指導員の安田知博氏をお招きして研修会を開催しました。会場の501会議室は開始時間が近づくにつれ、空席を探すのが難しいほどの盛況ぶりで熱気に包まれました。

安田先生は、「私がやるのは講演会ではなくワークショップです。」と話され、他の団体のみなさんと情報交換や交流の機会が持てるよう席替えをした後、自分の名前を一度聞いただけで覚えてもらう自己紹介へと進み、一気に会場もにぎやかになりました。

その後、先生のテキストに沿ってみなさんの読みを聞いた上で、符号やカッコの読み、間のとり方や息をするタイミング、字説の考え方などを具体的にご指導いただきました。口中音についてのお話しは、生放送を感じつつ校正をしたいなと思えました。

そして、テキストの内容でもある読解力が音声訳にとって大事であり、大切な言葉を伝えるための読み方があることを教えていただきました。

最後に「私たちがやるべきことはまだまだ多く残っている。どうすれば分かりやすくなるかをみんなで考える。」と方向性も多様であることを示してくださり、よりよい録音図書を作るための今後の活動の励みとなりました。

今回の研修会では、遠方から足を運ばれた他の団体のみなさまの熱心に耳を傾けていらっしゃるご様子や活動のお話しを伺うことができ、一緒に学ぶ良い機会となりました。

 

会から参加されたお二人の感想をご紹介します。

  先生の話術であっという間のワークショップでした。

一度だけ聞いた人がわかる読み方や書いてある内容がダイレクトに伝わる読み方をあたり前ですが再認識させられました。

文章の区切り方(息つぎ)に苦手意識を持っていますが、読解力が一番大事だということがわかりました。が、やっぱり難しいです。

読む速さについてもいろいろあることがわかりました。

本日のように解説してもらえる機会がもっと欲しいです。

● 今回の研修会の内容で自分が一番忘れてはいけないと思ったのが次の文章の読みです。

 なぜ簡単な「偶数はどれか問題」を大人の3人に2人が間違えるのか

 この文章を最初に読んだとき自分の読み方に居心地の悪さを感じて、間をとる場所を変えてみたもののなんとなく落ち着かない。

   安田先生のお話で「なぜ」は「間違えるのか」に係るのです、と言われて納得。「なぜ」の後にポーズを入れて読んですっきりしました。

   普段、自分が音訳をするときは、「修飾・被修飾の関係」や「主語・述語」は気にかけていて文意が変わらないように気をつけて読んでいますが、
   このように「どこに係るのか」という係り受けについてはあまり気にしていないように思いました。

   今回学んだことはたくさんありますが、「照応」の字説が必要かどうかについて「見えるか見えないかによる差ではないので説明しなくてもよい」と話されたことも自分の中にストンと納得したことがらでした。

また、かぎかっことじの後に息継ぎはいらない、「、という」の前でポーズをとる必要がないということも勉強になりました。自分は文章・文意をよく吟味せずに表記の仕方のみに捉われて読んでいるのではないかと反省しました。今回学んだことを少しでも自分の読みに生かせるよう頑張りたいです。




 
 
校正者勉強会

 

<全体学習>  「俳句・短歌」

 加藤由美子さんを講師に俳句と短歌、川柳の基本を学びました。
北の文学などを担当することもあるので覚えておきたい知識です。
加藤さんの工夫された資料と音声を聞きながら、俳句や短歌の奥深さを知ることができました。
*資料はホームページから見られます*
音数の組み合わせで生まれる音律で風景や心情が表現される。
区切れの場所によって強調したい所や詠嘆したい所が変わる。
俳句の季語を伸ばしたり、一拍入れて読む場合もある。
難読漢字は字数、拍を考えて調べる。「語句+俳句」で検索すると俳句用語が出てくる。
AIだけでは確実ではないので注意する。
校正の場合、字数や漢字の読みは指摘しやすい。
区切りなどの時は、正解かどうか指摘が難しいので、「このように読んではどうですか?」など
の表現で拾う方法もある。
基本のルールを身につけ、「自分も味わいつつ短歌を楽しんで仕事をする」という 加藤さんの言葉を胸に、これからの校正に繋げていきたいと思います。
加藤さんには2年ぶりの講義でしたが、毎年やってもらいたいと要望がでております。
楽しく為になる講義ありがとうございました。

*加藤さんの資料参考図書です*
「毎日の暮らしが深くなる 季語と俳句」 岸本葉子 笠間書院
「青の国、うたの国」 俵万智 ハモニカブックス
「シルバー川柳 3」 全国有料老人ホーム協会 ポプラ社

 

次回の7月13日の校正者勉強会は、「みなさんから」です。
 前回の確認と校正の疑問、不安などを出し合い解決出来たらと思います。
 

  
俳句短歌(資料)

校正票資料


校正メモ

校正者勉強会より

(読み方〉
間尺をにぎり ・・・ けんじゃくをにぎり
間尺(けんじゃく)=間縄(けんなわ)に同じ。1間ごとに目盛りを付けた測量用の縄。
間尺(ましゃく)=作事の寸法。計算。割合。 ⇒間尺に合わない
為人 ・・・ ひととなり ~の為人を探るため
楽んでいる ・・・ このんでいる

校正室より

 

 ・パソコンの不具合からしばらく閉鎖していました録音室4が、使えるようになりました。 こ れまでどおり予約してご使用ください。

 


一日勉強会         (講師 小松美奈子さん)                                                           
  音訳者の方に多く参加していただきました。(校正者は2名)
間違ったアクセントを聞き取り、校正者はどう記載するか。また、正しいアクセントの調べ方(辞書の引き方や活用表)。そして、それをどう記載するのか。
普段、アクセントを数字で書くことがあまりない音訳者の方にも体験してもらいました。
音声はまちがったアクセントに加えて、ローカルアクセントも少し入れました。
ローカルアクセントは数字では表せないので、どう記載したらいいかもやりました。
分解しすぎると読みが不自然になるため、語尾までは書かずに(書くこともありますが)
自然に下がると書くこともあります。
 自分の読みで指摘を受けたときはこういう意味だったのかと考えるきっかけになればと思いま

次回の担当は野崎明美さんです。
7月1日勉強会は「読みの基本」高橋克彦『梅試合』を、読点を考えながら読んでみます。

   *8月1日の担当は高橋和子さんです。