各勉強会のページ
例会・校正者勉強会・一日勉強会・校正メモの内容をまとめた会報版を掲載します。
例会より
10月例会 全体学習
ブロック研修会の報告と実習 カッコの読み方、漫画の読み方
前半は、新しく用意した漫画の課題(4ページの漫画)を8グループに分かれて取り組みました。まず説明があったのは『シナリオを書くことが大事』ということです。次に登場人物の説明があり、割り当てられたページの音訳をグループで考えます。ブロック研に参加されなかった方や初めて漫画の課題を手にした方もいらっしゃいましたが、「大変そうだけど楽しそう」の声も聞かれ、周りを見回すとみなさんの熱気が感じられました。
発表では、同じ漫画を2回聞くことになりますが、それぞれの表現方法になるほどと思ったり、拍手が起きたり、ひとり1コマ担当して読むところもありみなさんの読みを楽しく聞くことができました。
気を付けたいポイントは以下のとおりです。野崎講師のシナリオを例に紹介します。
漫画の読み方のポイントと実例(シナリオの部分は『』です)
シナリオを書くことが大事
登場人物の説明は初めにしっかりと。髪型や服装、顔の特徴、漫符(今回はキラキラマークやバラの花)などの背景も入れるとよい
『ひっつめ髪で切れ長の眼、口元もきりっとしたマダム、背景にはキラキラとバラの花が書かれています』
表情を伝えることが大切。動きも説明する。オノマトペも伝える。
『マダム、ふっと目を細めたニヒルな表情で』
『マダム、すっと立ち上がる』『膝を広げ中腰で右手を前に差し出し・・・』
『もぐら叩きゲームの前で、ていっていっといいながらバゴッ・ガシャン』
台詞を言う時は、「名前→台詞」の順に。場面によっては、すべてに名前を入れなくてもよいこともある。
『満面の笑みでマダムが言う。「私のことは姐さんと呼んでください」「呼べません」 苦笑いの凪子先生』
台詞が大切。シナリオにしたことによりただただ読んでしまうと、どこが地の文でどこが台詞かの区別がつかなくなるので気をつけること。
後半はカッコの読み方についてです。
ブロック研でもお話しがあった、西暦の後に( )で年号が入っていた場合の読みの他に、助詞にくっつく感じに読むもの、切れ目を入れるもの、あえて表記を伝えたいときはカッコとトジ(カッコトジ)が必要なことなどを例題で確認しました。終わりに、「( )の中はピッチを下げる、速い読みでという固定観念に縛られずより自然に聞こえるかどうかを考えていただきたいです。」と締めくくられました。
参加者からは「わいわい、がやがや、あ~でもない、こ~でもないと、グループで漫画の読みを考える時間がとても楽しかった。」「講習で習ったことから抜け出せずにいましたが、音訳の進化について行かなければ!」との声をいただきました。
なお、ブロック研の報告につきましては、校正者勉強会で森田文子さんが報告をされ、資料にまとめてくださっています。例会でお渡しできなかった方校正室に資料がありますのでお持ちください。
*次回予告
みんなで同じ課題を読んでみようPart2 。昨年に引き続き会話のある小説を読みます。
校正者勉強会より
学習班の森田さんから、9月18日に行われたブロック研、第1部会の報告をしていただきました。要点をわかりやすく、感想を交えながら説明してくださいました。
参加されなかった校正者にとっても、このような読みをするのかと驚くこともあったと思います。参加された方は要点を再確認する機会になりました。校正をする上では、マニュアルに縛られず、原本が伝えたい世界か、違和感がないかを考えていきたいです。
後半では、部会の題材のストーリー漫画を実際に音訳したものを聞いてみました。
作文は、講師の先生の音訳例を参考に阿部純子さん、野崎明美さんが手直ししたものです。音訳者は野崎明美さんにお願いしました。内容、場面がとてもよく伝わる音訳でした。
ストーリー漫画の経験はありませんでしたが、これからは挑戦することもあるかもしれませんね。
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一日勉強会
アクセントを知りたいという方が多く、たくさんの方々にご参加いただきました。
変化させていき、最終的な形のアクセントを調べるということをやってみました。
かくれる3→かくれさせる5→かくれさせられる7→かくれさせられて6→
アクセントはすべてを調べる必要はありません。ただ、迷ったときにどうするか、どう調べるかを知っておくと先に進みやすくなると思います。
校正者は下がる部分をすべて数字で表してしまうと、立て直したようなボコボコした読みになってしまうので初めの部分だけの指摘にとどめたいです。
今回、読み手・校正者の気持ちや姿勢を知ることができたのがよかったとの感想をいただきました。
☆11月1日の勉強会は
Windows10から11への移行について、またはパソコン操作等について個別対応を行います。
パソコン持参または疑問点をメモして起こしください。(吉津)